年齢を重ねるごとに、自分の最期について意識する人も多いのではないでしょうか。
最近は、「家族に迷惑をかけたくない」との思いで、元気な時から、葬儀や遺影などの準備を始める人も増えています。
今回は自分の最期に向けての活動である「終活」について、いつから始めるべきなのか、どんな準備が必要なのかを紹介します。
目次
終活とは、自分の人生の最後を迎えるために準備をすることをいいます。
老後の生き方や死後にやって欲しいことなど、人によって考え方はさまざまです。
残された家族に大きな負担をかけないように、生きているうちから死に対する準備をするのが終活です。
自分の死について早くから考えたり、家族に相談したりするのは、縁起が良くないと考える人も多いでしょう。
しかし、終活はネガティブな考えではなく、命が終わるまで有意義な生活を過ごし、家族にやって欲しいことを伝えるための準備なので、とても大切な活動なのです。
終活の準備はいつからという決まりはありません。
20代でも、40代でも、思い立った時から始めましょう。
厚生労働省の簡易生命表(平成21年)によると、日本人の平均寿命は男性が約80歳、女性が約86歳と報告しています。
平均寿命が長いとはいえ、人はいつ命を落とすのか誰にもわかりません。
突然の死が訪れると、これまで使っていた物はすべて遺品として残ってしまいます。
家族は葬儀だけではなく、遺品整理まですべておこなう必要があるため、精神面に大きな負担がかかるでしょう。
若いうちから終活の準備をすることで、万が一、不幸が起きても家族だけではなく自分も死に対して前向きな考えが持てます。
終活の準備をどうするのかは、人それぞれです。
大まかな部分だけ整理する人もいれば、細かい部分まで家族に伝えるなど、決め方は自由です。
終活の準備で必要なことと注意点をチェックしていきましょう。
終活の進め方がわからない時は、「今、気になっていること」をリスト化しましょう。
・家具家電の処分
・洋服の整理整頓
・死後の面倒を見てもらいたい人
・財産問題
・遺族の生活について
メモ書きすることで、やるべきことが見えてきます。
終活は焦って進めるのではなく、ゆっくりと時間をかけて行動することが大切です。
計画性のない状態で終活すると、すべてが中途半端になり、残される家族に負担がかかってしまうので注意してください。
若いうちから終活の準備をすると、不安になるのが老後資金です。
年々、公的年金だけで暮らすのは難しくなるといわれているため、多くの人にとって不安でしょう。
お金はいくらあっても困らないので、終活の準備でぜひ取り入れて欲しい項目です。
まずは、老後の収支の計算をして、公的年金で足りない部分は国民年金基金などの私的年金や貯蓄計画が必要です。
定年が近づいてから貯蓄するのは難しいため、できれば20代や30代のうちからライフプランを考えておきましょう。
残された家族にとって、大変なのが遺品整理です。
遺品整理は時間がかかるとともに、処分の判断に困るケースが多く、肉体面と精神面に負担がかかります。
物の整理や処分は、不要な物から少しずつ片付けていき、最後は本当に使う物だけを残しておくとスムーズです。
体が不自由になってから物の処分をすると、誰かの手助けが必要になるので、早い段階で終活準備をしましょう。
一般的に「葬儀は自分の死後、家族が準備をするもの」と思う人が多いでしょう。
しかし、最近は終活のひとつとして葬儀や墓の準備を終活のひとつとして用意する人が増えています。
生きているうちに葬儀などの準備することを「生前予約」といい、自分の希望する祭壇やスタイル、墓のデザインや規模を考えられます。
墓の用意は急がなくても大きな問題ではありませんが、葬儀は急いで準備をしなくてはいけません。
葬儀会社を探すところから始まり、密葬や一日葬、家族葬など、どのプランで見送るのかなど、考えることがたくさんです。
急な不幸のお知らせで気が動転している中、葬儀の準備まで追われるのは家族にとって負担が大きいので、終活で準備をしておきましょう。
終活年賀状とは「年賀状でのやり取りをこれで最後にする」と伝えることです。
終活は物の整理だけではなく、関わりのある人たちの見直す機会でもあります。
12月は年末年始に向けて忙しい中、年賀状の作成を考えなくてはいけません。
送る相手が多いと、年賀状を書く時間だけではなく費用もかかります。
終活年賀状は手間と費用面だけではなく、今の時代に合わせた方法で連絡を取り合うなど、新しい生活のスタートでもあります。
終活のために断捨離をするメリットはあるのか、使うかもしれない物まで捨ててしまうのは勿体ないと思う人も多いでしょう。
断捨離とは、物に対する執着心を切り離し、生活に必要な物だけを選ぶ作業です。
心だけではなく、身の回りもスッキリできるので、快適な生活が送れるでしょう。
終活の断捨離で失敗しないコツは、手順とルールを決めることです。
・断捨離する場所を決める
・使う、使わない物を仕分ける
・思い出の品をすぐ捨てない
・一度にまとめてやり終えない
終活で断捨離を始めると、「まだ使うかも…」と捨てられない物が出てきます。
処分に困った時は、1年間保存してみて、それでも使わなければ捨てる方向で考えましょう。
終活の準備をしていると、必ず出てくるのが不用品です。
自治体のゴミ出しは、回収できる物とできない物があります。
また、家庭から一度にたくさん出るゴミは、町内のゴミステーションに捨てられないケースが高いです。
終活における不用品の困りごとが出た時は、専門業者に相談してみましょう。
名古屋、愛知、岐阜、三重にて遺品整理やゴミ屋敷片付けなどのお困り事は便利屋リアルサービスに何でもご相談ください。
【営業時間】9:00~20:00