主伐や間伐などの伐採や、剪定を行った後、木の切り口をそのまま放置しておくことはおすすめできません。
木は植物ですので、切った後に何もしないでおくと、弱ってしまったり枯れてしまったりすることもあるため注意が必要です。
木を切った後も大切に育てていきたい場合は、しっかりと適切なケアをしてあげることが大切です。
ここでは、木を切った後の処理はどうすればいいのか、残った木の株の処理方法も併せて解説していきます。
目次
伐採で幹を切ったり、剪定で枝を切ったりした後は、樹木が病気になったり枯れたりしないよう、必ず切り口のケアをしてあげましょう。
切り口をケアする方法にもいくつかありますので、順に説明します。
木の切り口を保護するためによく用いられているのが「癒合剤(ゆごうざい)」と呼ばれる薬剤です。
ペースト状になっており、木の切り口に塗ると固まって膜を張る性質を持っています。
中には防腐剤や除菌効果のある成分が含まれている製品もあります。
癒合剤を塗ることには3つの役割があります。
人間にとっての絆創膏と同じように、癒合剤を塗ることで木の切り口(傷口)を保護する役割があります。
また、傷の修復に必要な細胞組織(カルス)の生成を促し、傷を早く治す効果が期待できます。
伐採したばかりの木の切り口は雨水や雑菌、害虫、乾燥などの影響を受けやすいです。
癒合剤を塗ることで、それらの侵入を防ぎます。
雨水や雑菌などから木を保護することで、木がダメになってしまうのを防げます。
傷口にフタをすることで、成長に必要な水や栄養分が出ていくのを阻止できます。
癒合剤はホームセンターやネット通販で購入することができます。
さまざまな種類があるため、商品の選び方で迷う場合があると思います。
基本的には、切り口の大きさで癒合剤を選ぶのが良いです。
切り口が大きい場合は、缶に入った容量の大きい商品を選びましょう。
木の切り口に癒合剤を塗り、ヘラを用いて均等に広げていきます。
切り口が小さい場合はチューブタイプの癒合剤が適しています。
チューブから木の切り口に直接塗布していきます。
いずれの場合も、癒合剤を縫ってから1ヵ月経ったら取り除くと良いです。
癒合剤をそのままにしておくと、かえって木に負担となることがあります。
癒合剤がない場合、応急処置として以下の物で代用できます。
癒合剤の凝固成分と同じ酢酸ビニール樹脂が含まれているため、切り口をコーティングするのに使えます。
エアコンの配管穴を塞ぐのに使用するパテには、木の切り口を乾燥から守る効果が期待できます。
乾くと耐水性に優れるため、切り口を雨水から保護するのに利用できます。
他にも、アルミホイルや墨汁を使った方法がありますが、木の切り口を傷めたり腐らせたりする恐れがあるため、推奨できません。
可能であれば、癒合剤を使用するようにしましょう。
木を切った後は、癒合剤を塗るだけでなく、成長を促すための手入れをしてあげなければなりません。
以下の3つの手順を忘れずに行いましょう。
傷の回復のためにも、可能な限り木を日光のあたる場所に移動させましょう。
水やりは基本的に必要ありませんが、晴れた日が続く時や地面が乾いている場合に適度に行います。
過剰に行うと根っこが傷んでしまうため注意が必要です。
温度や湿度が下がる夕方以降がベターです。
持続性のある有機肥料と即効性のある化学肥料の2つを併用することで、効率よく木に栄養を補給することができます。
木のお手入れも大切ですが、伐採や剪定の際は、切った木を処理する方法も考えなくてはなりません。
切った木の処理方法としては、以下の3つが挙げられます。
木の幹のうち、製材として再利用できる物などは業者に買取してもらうことが可能です(ほとんどの物が無料引き取りになります)。
短い枝や枯れ木・葉っぱなどは廃棄物扱いとなり、買取業者での引き取りはできません。
木材を必要としている知人がいれば、譲ってあげましょう。
木の幹は粗大ゴミとして、枝や葉っぱは燃えるゴミとして自治体に回収してもらうことができます。
市区町村によって細かなルールが異なるため、各自治体のホームページで詳細を確認してください。
大きな木の幹などは自治体のゴミに出せない場合があります。
木の処理に困ったら、庭木手入れ業者に依頼するのが良いでしょう。
伐採や剪定から処理まで一貫して任せることができるため、体力のない方や時間をかけたくない方にとって大きなメリットがあります。
伐採した後、地面には切り株が残った状態になっています。
この切り株を放置しておくと、シロアリなど害虫の住処になる可能性があります。
そのため、切った木のみならず、残った切り株もきちんと処理しておくべきです。
ここでは、残った切り株や根っこの処理方法をご紹介します。
すぐに作業可能なのは、切り株をシャベルで掘り起こす方法です。
ひたすら木の周りの土を掘っていき、切り株がグラグラ揺れるようになったら、引き抜きます。
大きな木になると、のこぎりなどで切り株を分解する必要がある上、掘り起こすのに大変な力を要します。
根っこまで引き抜くとなると、想像以上に深く掘り進めなければなりません。
除草剤などの薬剤を切り株に流し込み、根っこを枯らす方法もあります。
体力をあまり必要とせず、即効性があるため作業は簡単ですが、リスクがあることを忘れてはなりません。
例えば、ペットや子どもに健康被害を及ぼす恐れがある点や、周囲の植物まで枯らしてしまう点などは、デメリットといえるでしょう。
今回は、木を切った後の処理について解説しました。
切り口のケアはさほど難しくありませんが、切った木の処理に困るというお客様は多数いらっしゃいます。
切った木をそのまま放置しておくと、シロアリなど害虫の住処になる恐れがあります。
スズメバチが巣をつくった場合などは、人体に悪影響を及ぼす可能性があるため、切った木の処理は早急に行ってください。
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